【ポケモンSV・レギュD】どすこいトルネランド
【はじめに】
S8ダブル ランクバトル 最終13位(レート2032)
てるチャレ#15 TOP4
初めましての方は初めまして、くろたまと申します。
構築記事を書くのは体感2年ぶりくらいです。
(遡ったら剣盾の竜王ルールの時以来でした…)
SVになってなかなか勝てない日々が続いていましたが、今回本当に久しぶりにそれなりの成績をおさめることができ、記録に残しておきたいというのもあったので、構築記事として紹介させていただきたいと思います。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
【構築経緯】
ルールがレギュレーションDに変わり、過去作の準伝説ポケモンやヒスイ地方のポケモンが解禁されました。
とりあえずレンタルパーティなど色々使ってみて試行錯誤していた中、トルネロス+こだわりハチマキランドロスの使用感がかなり良かったので、この2匹を軸に構築を組んでみることにしました。
【個別解説】
ランドロス(霊獣フォルム)
持ち物:こだわりハチマキ テラス:水
特性:いかく 性格:意地っ張り
じだんだ 岩雪崩 とんぼ返り 地震
191-182-115-×-111-133
(212-4-36-×-84-172)
A204カイリューのテラスこだわりハチマキしんそく確定耐え(災いの剣込み)
S 準速80族抜き
構築の軸となるポケモン。
技は過去作の時からおなじみの技が3つ、SVにて新規習得した「じだんだ」
努力値配分は威嚇の効かないカイリューに対しての行動保障、残りは特防に振りました。
先発で出す場合は裏に水ウーラオスを置いておかないと、相手の水ウーラオスと対面したときに後ろのポケモンが大きなダメージを受けるorこのポケモンにテラスタルを切るしかなくなってしまうため、水ウーラオスを選出しない場合は後発に置いて裏から投げることが多くかったです。
火力はこだわり鉢巻きで補い耐久を極力厚くしたかったのでこのような配分となりました。
正直、こだわりハチマキという持ち物が強かったかといえば、はいとは言えないと思います。
ただ、とんぼ返りでパオジアンに対して気合の襷まで持っていく点は強かったです。
トルネロス(化身フォルム)
特性:いたずらごころ 性格:控えめ
持ち物:オボンのみ テラス:ゴースト
こがらしあらし 追い風 挑発 雨乞い
185-×-116-165-101-134
(244-×-204-36-4-20)
A204カイリューのテラスこだわりハチマキしんそく最高乱数切り耐え(災いの剣込み)
ダブルダメこがらしあらしで無振りウーラオスを最低乱数以外1発
S 自分のランドロス+1
当たり前ですが追い風を撃って退場するだけでは弱く、トルネロスである必要性もないです。
威嚇や猫だましをうまく使い、こがらしあらしの行動回数を稼ぐ立ち回りも重要です。
挑発は主にモロバレルに撃つことが多く、その他積み技や変なコンボも防ぐことができるのでランクバトルでは重宝しますし、オープンチームシートでもメンタルハーブが見えるので無駄になることが少ないです。挑発は追い風構築を使っているとトリックルームを防ぐものだと思われがちですが、イーユイが構築に入っているのでクレセリア+ガチグマのような構築にトルネロスを出す必要性が薄く、トリックルームを使っている側も必ず挑発を考えて選出、行動をしてくるので裏目になりやすいです。
雨乞いは水ウーラオスの火力を底上げするために採用しましたが、雨乞いをして水流連打を撃っているだけで勝てるなんて甘くはなく、むしろ相手の構築に水ウーラオスが入っているだけで雨乞いを撃つこと自体がリスクになってしまうため、使用頻度としてはかなり低かったです。
ただ、日本晴れを採用したトルネロス+ハバタクカミのような構築が厳しいので現状、抜けない技だと考えています。
ウーラオス(連撃の型)
持ち物:神秘の雫 テラス:水
特性:ふかしのこぶし 性格:意地っ張り
185-187-121-×-95-137
(76-156-4-×116-156)
H ゴツゴツメットダメージ最小
水テラス時、C187 ハバタクカミのこだわりメガネムーンフォース最高乱数以外耐え
S イーユイと並んだ時のことを考慮してイーユイ‐1
現環境、最強のポケモン。
威嚇の影響を受けずに相手のランドロスを倒せる点を評価して採用。
ランクバトルでは防塵ゴーグルを持たせて使用していましたが、水技のリーチが全然違うので、神秘の雫のほうが強いと思います。
特に言うことはありませんが、水テラスが耐性も強く、火力も上がるのはズルいと思います。
イーユイ
持ち物:こだわりメガネ テラス:ゴースト
特性:わざわいのたま 性格:控えめ
熱風 悪の波動 オーバーヒート バークアウト
151-×-121-176-4-138
(164-×164-36-4-140)
A172パオジアンの聖なる剣を最高乱数切り耐え
S、S-1テツノツツミ抜き
クレセリアやグレンアルマなどのトリックルーム系統に強い点、バークアウトがヒードランに強い点を評価して採用。
気合の襷を持たせての運用も試しましたが、気合の襷が生きる場面が少なく、バークアウトの火力が結構重要なため、こだわりメガネを持たせました。
扱いは難しいが凄まじい火力で、後述するハバタクカミと合わせてたくさんのポケモンを破壊しました。
相手の構築にヒードランがいる場合はこだわる技をよく考えましょう。
ハバタクカミ
持ち物:ブーストエナジー テラス:草
特性:こだいかっせい 性格:臆病
143-×-92-172-156-190
(100-×-132-132-4-140)
A172パオジアンのつららおとし確定耐え
S 準速パオジアン抜き+2
イーユイの相方として強い点、カイリューの神速を透かせる点、追い風以外のS操作ができる点を評価して採用。
エナジーボールの枠は最初はシャドーボールで使用していましたが、単体で使用するには火力が足りないこと、イーユイと並んでいる場合はほぼ撃つ場面がないことからエナジーボールを試してみたところ、熱風を受けるために水テラスを切ってくる相手に刺さったり、現環境の水ウーラオスもほとんど水テラスなため、仮にこだわりスカーフを持たれていた場合でもSブーストであることを生かして上から攻撃できる点が非常に強力だと思い採用に至りました。
配分ですが、ブーストエナジーで素早さが上がるように調整していますが、引っ込めることも多々あり、凍える風を受けることも少なくないので、Sブーストがなくなった状態でもある程度の素早さを確保しています。
準速パオジアン抜きの188という数値は現環境で1つの大きな指標になっていますので同速勝負が発生しないよう、気持ち早くしています。また特攻もこの程度の数値があれば草テラスエナジーボール(災いの玉込み)で水テラスH振りモロバレルを一撃で倒すことができたり個人的に結構気に入ってる配分です。
テツノカイナ
持ち物:とつげきチョッキ テラス:草
特性:クォークチャージ 性格:意地っ張り
239-187-130-×-108-94
(76-76-12-×-156-188)
D 2n
S 追い風時、準速ハバタクカミ抜き
上記の5匹で処理に時間がかかりそうなギャラドスに打点がある点、トルネロスミラーで強い点を評価して採用。この構築のMVP。
ミラーで強いとは具体的な例を挙げるとお互いトルネロスを先発で出した場合、まずテツノカイナは相手のトルネロスの隣を猫だましで止めることができます。動ける相手のトルネロスからはこちらのトルネロス+テツノカイナに対して大した打点もなく、そうなるとこちらのトルネロスはすぐに追い風を撃つ必要もないため、低リスクでこがらしあらしを撃てるターンが生まれます。またテツノカイナ自体がトルネロスに大きな打点を持っているため、相手のトルネロスは追い風を撃つ前にテツノカイナに倒されてしまうリスクを考えながら行動しないといけません。
このような点から、テツノカイナはトルネロスミラーにおいて、相手に難しい選択を強いることができ、相手が先にテラスを切ってくれたり、先に追い風を撃ってくれればこちらが後から追い風を展開しターンを有効に使えるなど、ミラーにおいて優位に立ち回れる要素を秘めていると思っています。
努力値配分は素早さにかなり割いています。初めは対トリックルームも考えて耐久に厚い配分で使用していましたが、素早い個体のほうが色々と便利な場合が多く、相手の予期していないところから1匹持っていくことがあったりと、変更して正解でした。
ただ、火力があまりないので他のポケモンで予め少し削っておく等の工夫が必要です。
【選出】
選出は似たような並びでも、取り巻きのポケモンによって変わるので簡単に書きます。
体感、下記のような選出が多かった気がします。
基本選出
後発 ウーラオス+テツノカイナorハバタクカミ
対トルネロス系統
先発 トルネロス+テツノカイナ
先発 ハバタクカミ+イーユイ
後発 ランドロス+テツノカイナ
【最後に】
何かあればTwitterまで